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それぞれの人生がそこにある。
チラシにあった151万円の永代使用料の場所は、塀を用いたモニュメントスタイル。
ただズラズラっと墓石が横に繋がっているだけの所だった。
お盆やお彼岸で塀に横並びになってお参りする姿を想像すると、何となく気が進まなかった。
住宅でいえばテラスハウスといったところだろうか。
後継者がいない場合は、合同のお墓があり、一切合財百万円ですむとか。
夫婦なら割り引きになるという。
6文字の戒名付き、後継者がいないわけだから、当然ご寄付も免除される。
お寺さんに入る場合、このご寄付がバカにならないと聞く。
分割で支払ったという話も耳にしたことがある。
結婚して以来、ずうっとマンション暮らしだったから、せめてお墓ぐらいは戸建てが欲しかった。
が、永代使用料と同額に墓石がかかるというから、いくらローンだといっても、とても手が出せる金額ではない。
後ろ髪を引かれる思いで、石屋さんにお礼をいって去ろうとした時、彼は気の毒に思ったのか、私を引き止めた。
「わかりました。
石のほうは何とかしましょう!とにかくお申し込みの意思表示に3万円だけお入れください」と。
まさか一か所で決まると思わなかったので、3万円の持ち合わせさえなかった。
お財布をのぞき込むと、一万3千6百円。
すると石屋さんは銀行までついてきてくれるという。
私はせきたてられる思いで最寄りの銀行に行き、キャッシュカードで3万円下ろし、その場で手渡した。
あとで石屋さんに聞いた話だが、お墓の場合「一度逃した客は2度と帰ってこない」とか。
お墓の高い安いは、価値観によって違うが、現世より長い間入ることを考えれば、とにかく居心地のよい所を選びたかった。
お墓のココだけの話をしましょう。良い意味でこれまでのお墓とは別物です。
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